ぺんたの 東京雑感

23区郊外に住むぺんたより 新しい時代に寄せて

私は何をする人ぞ

大学を出て、新採で赴任した大きめの島の小学校で…

3・4年生の彼らを受け持ち、

その後、卒業式でピアノを弾いて送り出した。

そして、自分は近隣校に転勤した。

 

それから、私は3年間、完全複式の極小規模小学校で過ごす。

かつて先輩方が、西部へき地研究発表会で名を馳せた学校であった。

次の学校では1年間勤めて。

私は教職を離れた。

 

黒板の前だけで自分の人生を終えたくない…

などと、大それた 風変わりなことを思って。

 

そして、やってみたいことをやった。

いろんな人に助けてもらい、出会いに恵まれ、

今がある。

悔いはない。

いつも悔いはない ことに決めている。

 

でも、そんな自分だから、

時が止まっている。(これは習性かもしれないけれど)

 

辞めた時のまま 自分は止まっている。

成長もしていない。教員免許状の更新もしていない。

昨今の教育事情もつかんでいない。

思い出に浸っているだけだ。

 

同期の友人たちは、勤続30年である。

心から頭が下がる。

自分の子育てをしながら、

地域と他人様のお子様方に尽くしてきた30年間。

我が子のトイレトレーニングは 保育士さんにしてもらったと

友人は言っていた。

我が子の卒業式に出られないこともあっただろう。

 

私は常々、公立学校教員のお給料を上げるべきだ、と思ってきた。

(私立の先生方のお給料については 知らないのですみません…)

幼稚園教員、保育士も同じく。

 

しかし、先日、友人の話を聞いていて はっとした。

地域では、学校の先生=公務員が一番の高給取り と

思われているし、実際そうである…

厳しい生活状況にある子ども達が多い…ということ。

一つの日本の縮図だと感じた。

 

さて、私は何をする人ぞ。

くすぶり続けるのはもうやめよう、と何度も思う。