ぺんたの 東京雑感

23区郊外に住むぺんたより 新しい時代に寄せて

「お受験」の思い出

 

さて 今年も…

幼稚園や小学校… 私立や国立の受験の季節が

始まろうとしている

 

 

まさか自分が「お受験」をさせる親になるとは

夢にも思っていなかったなあ

 

まあ、そのあたりの話は 置いておいて…

 

 

 

この季節になるとよみがえる思い出があります

 

 

時は 息子の小学校受験の面接…

 

 

大人用のパイプ椅子に

足をぶらぶらさせながらも

なんとかじっと座っている息子…

 

「お母さんの好きなところは

   どんなところですか?」

と ベテランの女性の先生から尋ねられた

 

すかさず彼は

「おもしろいところ」

と しっかり答えた

 

ベテランの女性の先生は

 

「お母さんの好きなところですよ…

 お父さんではなくて…」

 

優しく質問を繰り返された

 

息子も繰り返した

微塵もたじろぐことなく

 

「おもしろいところ」

 

 

これ以上 聞き返されることは

なかった

 

 

 

おもしろいやりとりだったなあと

なつかしくなる

 

家の中で 「おもしろい」のは

お父さんである… お母さんではなく…

という 不文律 が

世の中にはあるのかな???

 

3歳年上の娘は この話を聞いて

この場での この先生の問いかけを

大きく問題視した

 

 

「ぼくのお母さんの好きなところが おもしろいところ」

では 

疑問だ、不思議だ、

お父さんと聞き間違ったのではないか、

 

というような先生の反応 というのは

解せん、許せない

ということだと思う

 

 

私も同じように感じた

 

けれど、それ以上に

この娘の反応と

「お母さんの好きなところは おもしろいところ」

と 息子が面接の場で言い切ってくれたことが

うれしくてうれしくて

誇らしかった

 

… これが私の 「お受験」の思い出 …